元ボリショイ・バレエ団のプリンシパル、オリガ・スミルノワが主演を務めたオランダ国立バレエ団の公演「ジゼル」を収録し劇場公開。ボリショイの次代を担う新女王として注目されながらも、2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて祖国ロシアを離れ、ヨーロッパの名門オランダ国立バレエ団に電撃移籍したスミルノワ。23年10月にオランダ国立歌劇場で上演された舞台「ジゼル」を撮影し、映画館のスクリーンで上映する。 農民の娘ジゼルはアルブレヒトと恋に落ちるが、彼は自分が貴族であり婚約者がいることをジゼルに隠していた。真実を知ったジゼルは絶望と悲しみのあまり取り乱し、息絶えてしまう。ジゼルの墓は、結婚前に死んだ花嫁の精霊ウィリたちが集まる森にあり、ジゼルもウィリの一員となる。森に迷い込んだ人間や裏切った男を死ぬまで踊り狂わせるウィリたちは、ジゼルの死を悔いて墓を訪れたアルブレヒトを捕らえるが……。 スミルノワと同じくボリショイを離れたプリンシパル、ジャコポ・ティッシがアルブレヒトを演じた。